電子カルテ導入で得られるメリット

2000年頃から日本の医療機関に導入され始めた電子カルテは、それまで患者の診療状況を紙のカルテに手書きするという医師の時間と手間を省く画期的なシステムとなりました。カルテは、医師が患者の病状やどのような治療をしたかを書き記すものです。従来の紙カルテは人の手で細かな部分を一つ一つ書き込まなければならず、決められた保管場所から取り出したり戻したりといった作業が人の手によるものだったため、かなり時間がかかっていました。一方、電子カルテは電子情報として患者の診療情報を一括で管理・保存することができます。2017年の電子カルテの導入率は、全国の一般病院の半数近くに上っています。

電子カルテの大きなメリットとして、短時間で情報を整理できることが挙げられるでしょう。電子カルテを使用した場合、診療の記録は決められたテンプレートに入力すればよいので、かなり時間を短縮することができます。加えて、インターネット上で作業ができるので、カルテを決められた場所から運んできたり戻したりといった手間が省け、カルテの移動をしている間に紛失してしまったなどのミスもなくなります。また、一人の患者に対する関連情報がデータベースに保存されるので、特にたくさんの患者を診なければいけない医師は、薬や検査などの情報も瞬時に見ることができるので負担が少なくなります。医療システム化は国が推進しており、電子カルテの企画の統一化や低価格で使える製品の開発が進んでいるため、今後さらに普及していくことが予想されています。《電子カルテについての詳細はこちら→http://chartfuture.net